top of page

理事長メッセージ

  • 2025年6月4日
  • 読了時間: 2分

更新日:2025年12月19日



人工心肺が実用化されたのは、わずか60年前です。以後心臓外科は急速に展開し、特に平成の30年間は頂点を目指して駆け上るが如く目覚ましい進歩を遂げてきました。将来に目を向けましても、社会の高齢化で心臓血管病は依然として増加傾向をたどると推定され、心臓血管外科の役割はますます大きくなると考えられます。その一方で、超高齢者の増加が患者の病態を複雑かつ重症化して、外科手術の難度が上がるとともに内科治療との術前後の協働が欠かせなくなっています。また、手術治療に代わるカテーテル手術の開発が急速に進み、外科医はこれにもハートチームの主要なメンバーあるいはリーダーとしての務めを負うことになります。このように、心臓血管外科は新たな挑戦の時代に突入しつつあると言えます。

一般的に外科医が手術を修得する過程を考えると、次のように3段階に分けて考えることが出来ます。


• 幾人かの先達の手術を学習する

• それを理論と共に吸収して自分なりに再構築する

• そして自らの手術を実践する、の3つです。


 このプロセスにおいては優れたメンター(指導医)は欠かせません。学習はもちろん、知識としての手術を自らの型に仕上げる醸成過程、そして次の実践過程をイメージ通り成功に導くプロセスにも影響を及ぼします。先達の優れた手術手技を咀嚼して継承していくプロセスをこの会を通じて広く行っていきたいと考えています。メンターは手術を通じて自分自身の「生き様」を伝えることができれば、そして若い医師たちに自分の知識や経験を活かしてもらうことができれば、これ以上の喜びはありません。

 日本の医療の将来に向け、変化する時代の要請に即応し、高度な技術とチーム医療におけるリーダーシップ遺伝子を引き継ぐ次世代の心臓血管外科医を育てることと、そしてより洗練された手術の再構築能力を身につけたいと思う若い医師が多くなることを期待しています。そして近い将来、心臓血管外科チームとして高いクオリティを発揮し、待遇面においても良い環境になることを望みます。私たちの使命は、日本の将来へ向け、より洗練されたexpertise を備えた次世代の医療人を育成するとともに、心臓外科医のより良い環境を整備することと考えています

 
 
 

コメント


bottom of page